子供の好奇心の芽が見えた瞬間
子供の自主性、好奇心を育む
多くの親御さんが望み、励まれていることだと思います。
私自身もそう願う親の一人です。
夏にイギリス空軍博物館に行った時に、第二次世界大戦について他国の視点から見てみたいと思い、比較的平易な英語で書かれている子供向けの本を購入していました。
その後、一回も開けることがないまま本棚に眠っていました笑。
しかし昨夜、それを息子が引っ張り出し何やら真剣に読み、風呂に入るのも忘れるほどの集中してるではないですか。
今朝も早起きして読んでいました。
これが子供の没入体験って言うんでしょうか。
息子にその本の何が面白いのかと聞いてみたら
ざっくり言うと
当時の国際関係において、なぜ昨日の友は今日の敵のようなことになるのか?
という点に関心を持ったとのこと。
6歳の子供にそのような答えを返されるとはよもや思わず、更に理由を聞かれ、
「その時々の国益が何かによって外交関係も変わってくる」と言うような話をしましたが、完全に油断をしていました。(そもそもそんな解答でよかったのか?!)
息子の好奇心の芽が出てきたことが率直にすごく嬉しかったのですが、しかしなぜ、そんなことに興味を持ったのかと色々振り返ってみると
そういえばドラマを通して近代以降の歴史を子供と一緒に学んだこと、また家族旅行で戦争遺構を見て回っていたことを思い出しました。
ドラマと言っても高尚な理由ではなく、単に私が鈴木亮平さんが大好きで大河ドラマ「西郷どん」を家族で毎週見ていました。そして渡英前にDVDも購入 笑。「西郷どん」を息子と楽しむために、明治維新と近代以降の欧米諸国の様子を歴史好きな夫と息子に解説していたことを思い出しました。
そして家族旅行でも、我が家は子供が楽しいかどうかは別にして 笑、子連れで行けて、かつ大人が楽しめる場所を行き先に選ぶことが多いのですが、太平洋戦争の遺構を回ったり、こちらに来てからも、ポーランドのアウシュビッツ強制収用所などに出かけて親子で歴史を学んでいました。
また広島に住んでいた3年間は息子は乳幼児期でしたが、平和記念式典や平和記念資料館、あと被爆者の講話にも連れて行っていました。広島を離れてからも写真を何度も見返しては、解説を求めていたので広島での体験のインパクトも子供ながらに大きかったのかもしれません。
子供が小さい時から親の趣味や関心に巻き込んでいたことが、知らず知らずのうちに息子にとっての知識になり、好奇心の芽を育んでいたのかもしれません。
「まだ小さいからわからないだろう」と思って諦めたことはあまり無くて、とりあえず行ってみて興味を持ってくれたらラッキー、持たなくても自分は最低限楽しめるのでそれはそれでよしくらいの軽い気持ちで、親子で出掛けては、そこで一緒に学んでいましたが、子供にとっても無駄じゃなかったのかなと思うと少し嬉しい瞬間でした。
(まだまだ子供の成長過程なので、成功事例のように語るには時期尚早ですが…)
この彼の心に生じた一つの疑問は、現在の国際関係にも通じる根本的だけど大切な観点のように感じています。
健やかに育ってくれたらそれだけで十分だと前置きはしつつ、
それでもこれから自立して、未来を生きるうえで、更にここから関心の対象を広げて、自ら学び、小さなアクションでいいから行動を起こせる人になってくれたら万々歳。この好奇心の芽を育んでいってほしいと思います。
特別なことをしなくても、日常には学びに繋がる種が沢山転がっています。
まず自分が好奇心を持ち、親子で楽しむことで、子供が世の中の出来事に関心を持つきっかけになるのかな。
ちなみに私が偉そうに言えるほど十分にできているわけではありませんし(苦笑)
子供がいつも知的好奇心を持って何かに取り組んでいるわけでは全くなく
今も真横でスマホの子供向けのアプリをして兄妹で馬鹿笑いをしています…(更に苦笑)
これからも試行錯誤、色々やってみようと思います^^;