ドイツ旅行記
随分、前の旅行記ですが、4月末の連休を活用して3泊4日、ドイツを旅行しました。どの街に行くかは悩みましたが、ウクライナ侵攻で6歳児なりに国際関係に興味を持ちだしていたこともあり、社会主義やナチズムを学ぶべくベルリンへ。
○ヨーロッパの現代史が学べる場所
ヨーロッパの観点で学ぶ第二次世界大戦、ナチズム、東西冷戦。ベルリンにはヨーロッパの現代史を学ぶうえで、非常に興味深い施設が集積しています。
ナチズム
•テロのトポグラフィー
→ナチスの旧秘密警察本部。ナチスの記録を展示。
・ツェツィリエンホフ宮殿
ベルリン近郊のポツダムにあるポツダム会議が開催された宮殿。チャーチル、トルーマン、スターリンが集った会議場や部屋に入れます。
東西冷戦
•スパイミュージアム
→スパイの歴史、活動を学べる
これは、私たちが訪れたごくごく一部の博物館。
ですが、どこの博物館も、日本に帰ったら見ることができない価値のある展示が沢山ありました。
イギリスに来てから、特に関心を持つようになった、ヨーロッパの視点から考える第二次世界大戦。日本で学ぶ第二次世界大戦とは、また異なる側面を見ることができます。
ナチスが犯した事柄は目を背けてはいけないし、どうしてヒットラーのような人物が大衆の支持を集め、国家の指導者になったのかという背景は、親子で学んでいきたいと思っています。
ベルリンで訪れた、テロのトポグラフィー(ナチスの旧秘密警察本部)は、6歳の息子にとっては、すべてを理解するには難しかったけれど、今まで戦争博物館やアウシュビッツ、ゲットーなど訪れるなかでこういった問題にも少しずつ興味を持って捉えられてきた模様。
また冷戦時代も終わったとはいえ、今の国際問題もそこからずっと継続している事柄が多いので、これらの博物館巡りを通して社会主義国そのものがどういう国だったのかを学べた点でとても有意義でした。特に東ドイツ博物館とスパイミュージアムは体験型の展示が多くあったので子供と一緒でも、飽きることなく楽しんで見れました。
○戦争の加害者としての責任
ベルリンの街を歩いていると、ナチスドイツによって迫害を受けたジプシーに対する説明のパネルが設置されている場所がありました。またドイツ国内にも一般公開されている強制収容所があります。また前述したテロのトポグラフィー然り、こういった施設から、戦争加害者としてのドイツの受け止め方を感じました。こういった歴史認識の問題はセンシティブな問題ではありますが、ドイツの歴史教育について非常に興味を持つきっかけになりました。
○他の場所もおもしろい
(フレードリヒ大王ゆかりの施設や国会議事堂)
以上、ドイツの第二次世界大戦や戦後の社会を学ぶ施設を書きましたが、その他、訪問した場所も非常に面白かったので、ご紹介。
サンスーシー宮殿
→ポツダムにある世界遺産。フリードリヒ2世の命によって建てられる。
ここに行くなら、コテンラジオのフリードリヒ2世の回をご覧になって行かれるとより楽しめるかと思います(壮絶なる人生!)
→バウハウスのミュージアムが工事で残念ながら見学不可(涙)。
バウハウスショップに足を運んでみました。世界中から集めたセンスのいいインテリア、雑貨類が販売。機能的なエコバック&子供用の知育玩具を買いました。店員さんに「Made in Japanの商品も置いてあるんですね」と話しかけると、「僕は波佐見焼が特に好きだよ!今の社会情勢でなかなか日本の商品が入ってこないんだけどね」という会話も。日本の商品を愛しているというお話が聞けて、すごく誇らしい気持ちになりました。
ドイツ技術博物館
→ドイツの工業技術全般を学べる施設。鉄道、飛行機、船舶といった重工業から、ジュエリーといった手工業の分野まで。展示が幅広く、大人も子供も楽しめます。筋金入りの鉄ちゃんの息子は大喜び。平和教育を主目的にした施設ではないのですが、ナチスに迫害を受けた人たちを強制収容所に送った貨車なんかも間近で見ることができ、臨場感がありました。ピクニックエリアも緑が沢山あって、本当に一日過ごせる場所。予定詰め込みまくったため、半日で帰るのが惜しかったです…
○ドイツ料理バンザイ!
最後においしすぎたドイツ料理について。
ポテトメインの茶色い食事と侮っていたのですが、それを激しく後悔。
カツレツ、ポテサラ、春が旬のホワイトアスパラなどなど、どれもこれも美味しすぎて、結局毎日、ドイツ料理のお店を開拓して楽しみました。
ポテサラも地方によって微妙に違うので、いろんな地方のドイツ料理のお店に行って、それぞれのポテサラを注文!
ビアホールの陽気な雰囲気も楽しかったです。もちろんドイツに来たからビールも!とはいえ、産後アルコールがすこぶる弱くなった&もともとビールが苦手だったので、レモン味のビール、ラドラーで楽しみました。
見どころいっぱいのベルリン。
その他、Instagramで旅行記を綴っています。写真などは是非そちらで。
(文字ばっかりの旅行記をご覧いただいている皆様、恐れ入ります…単に、私の怠慢です笑)
■ポツダム
■国会議事堂
■ベルリン(現代史を学べる施設)
■ドイツ技術博物館&バウハウス
■食事