イギリス人の友人とジンジャーブレッドクッキーづくり
1歳の娘は、近所の幼稚園に週一回親子登園している。
渡航を前に、外国人の先生が常駐していて、英語の設定保育の時間があるという理由で行っている。
そして幼稚園から
「英語のシャワーを浴びさせています!」
というお決まりの文句はあったが、
別に娘の語学力を高めたいのではなく(語学力だけが目的ならばそもそも週20分だけでは限界だろう)
自分が娘を連れて子供のplaygroupeなどに臆せず参加するうえでの度胸をつけることが目的だ。
一度体験教室に行ったとき、保護者との会話のネタが、人より優位に立ちたい、置いていかれたくないといった文脈でお受験だの早期教育だの熱心に語られる様子に、アレルギーが出そうだったので、やっぱりこの幼稚園に通うのはやめようかと思っていたものの、
保護者のなかにイギリス人のお父さんが居たこともあり
この幼稚園の未就園児プログラムに参加させることにしたのだった。
それからというものの、彼にカタコトの英語で話しかけ、その後、彼がお料理教室を主宰していることを知り、参加することになった。
そして先日、イギリスでは定番らしいジンジャーブレッドのクリスマスクッキーを作りに子供たちと彼の自宅にお邪魔した。
5歳の息子はコミュニケーションが日本語でとれないもどかしさから、英語や外国人に関心を示さない。
そして渡航後、我々には現地の小学校しかほぼ選択肢が無いのだが、本人のやる気より、日本語が通じない環境に対する嫌悪感が勝るようなので英会話教室には今は行かせていないし、英語の勉強もしていない。
ただ、本人がいつも一緒にお手伝いをしがたる料理を、イギリス人の先生とやってみるといった体験が、少しでも彼の殻を破るきっかけになったらいいな、という希望から
彼に教えてもらいながら、息子にクッキーを作ってもらうことにした。
まず、おうちにお邪魔するやいなや感激したのが、その雰囲気!
京都市の郊外、自然いっぱいの地域の日本家屋をリノベ―ションしたおうちなのだけども
これがまさに最近私のマイブームになりつつあるhyuge(ヒュッゲ)なのかな、
と思うくらい、インテリアや雑貨が醸し出す雰囲気が温かみがあり居心地のよい空間だった。
(IKEAやイギリスのクリスマスマーケットで購入したよと話していた。
ただ同じものを買っても再現できる自信はない 笑)
そして肝心のクッキーも、
ジンジャーと黒蜜とシナモンが織りなす味がやみつきになるおいしさ。
そしてアイシングでイラストを描き、
穴をあけ、紐を通しクリスマスツリーや家のなかに掛けて楽しむ遊び心がとっても素敵だった。
たたみの上で娘がお菓子の粉をぶちまけても
引き戸のガラス部分に娘がくちびるのあとをつけても
”No problem.”
と優しく言ってくれた彼の懐の広さにも感謝感激。
息子も、英語をメインに話す彼に対し
ガンガン日本語で話しかけていたけれど
言葉を超えて一緒にクッキーをつくれたことが何より楽しかったみたいで
「また教えてもらうー」とのこと。
そしておうちにあったpaddingtonの絵本に興味を示したので、家に帰って早速この映画を一緒に見て、少しずつイギリスに対する興味も引き出すきっかけになった。
hyuge(ヒュッゲ)なおうちで、クッキーづくり
これはもう「やりたいことリストin UK」に書き込もう。
そして息子が少しずつ外国人とコミュニケーションをとることに前向きになってくれますように。
そして”手段”としての”英語”に興味を示してくれますように。