Last Vacation~London life with kids~

コロナ禍の2021.4~2023.1まで一家でロンドンに住んでいました。現地校に通っていた6歳児と1歳児とのロンドン生活と欧州旅行の記録。帰国後noteも始めました。https://note.com/yukolife_2015

駐在についていこうと決めるまでのエトセトラ

ドメスティックな会社の夫の他社出向からのロンドン駐在計画。

ポスト公募で自分から手をあげるからには、

決定後、よっぽどのことがない限り

「やっぱり辞めます!」なんて言えません。

以前、海外留学を希望していた話も聞いていたし、

夫のキャリアを考えても良いチャンスであることは理解しつつも、

考え直してもらうなら今しかない!

とはいえ、他社への出向、はじめてのポストで全く情報がないっ!

なので、自分が知りたい情報を持ってそうな友人、先輩、

そして先輩の奥さまに至るまで厚かましくも質問しまくり、

根掘り葉掘り聞かせてもらい、自分なりの判断をしたいと思いました。

 

当時、主に気になっていたのはこういった事柄。

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・当時はBRIXITが盛んにニュースを賑わしていた頃

(今となってはこのニュースもコロナにとってかわりましたが…)。

社会は混沌としてないのか?混乱に巻き込まれないのか?

 

・当時、妊娠が発覚していた私。どこで生み、育てる?イギリスの教育、育児事情は?

 

・生活費が高いと聞くけど生活できるのか?

 

・そもそも英語が話せないけどやっていけるのか?

 

・長男の入園で復職しようと思っていたのにまた復職時期がのびて大丈夫なのか?

                                                                                                                     など。

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【BRIXITについて】

BRIXITでイギリス分断、

アイルランドとの交渉次第では再び紛争…

といったニュースを見ていたので、こんな時期に行くなんて怖すぎる…

とビビっていたわけですが現地で駐在員、駐在妻をしている友達数名は

穏やかな日々を送っている旨聞かせてくれました。

ただ、フランスの事務所で駐在していた会社員時代の同期は

デモに巻き込まれ、催涙ガスを浴びたとか…

混乱期に行くからには、危険とは隣り合わせということは肝に命じておこう…。

 

【出産について】

出産については、現地で出産予定の妊娠中の友人が居て話を聞かせてくれました。

妊婦健診は日系クリニックに通院していたけど

お産までは対応できないため現地の病院でするとのこと。

んん…行ってすぐに英語での出産はハードルが高すぎる。

せめて、日本で生んでから行こうと決心。

けど、そうなると予防接種はどうなるんだ?!という疑問。

産後2ヶ月からしばらくは毎月のように予防接種を打ちに病院に通っていたことを

思い出しました。

この点については友人の勤務先の病院の医院長が

奥様、お子様を帯同させて海外留学にをされていたとのことで、

聞きに行きました。

結論から言うと、イギリスは日本より予防接種が進んでいるので、

特にナーバスにならなくてよいと。

予防接種のスケジュールありきというより、

それよりも夫が現地の生活に慣れて落ち着くタイミング

(先生の感覚としては4~6ヶ月後!)で行くのがよいよ、

とアドバイスを頂きました。

 

【生活費について】

生活費については家賃も外食費も確かに高いらしいけど

結局は会社からの補助がどれくらい出るかに尽きるとのこと。

出向先から駐在した会社員時代の同期に聞いても、

出向先の規則を準用とのことだから結局は夫の出向先の情報を待つしかないと諦め。

 

【語学力について】

英語が話せない問題については、旦那様の留学に付き添った先輩の奥さまに質問。

「喋れなくてもいいや!と割りきって身ぶり手振りで伝えようとしたら、

向こうにその気持ちが伝わったみたいでなんとか生活できたし、友達もできたよ」と。背中を押してもらえました!!

そして日本人街に住めば日本人のコミュニティもあり

日本語だけでも生活できるとの情報も別の友人に聞かされました。

最悪、現地で打ちのめされたらこの戦法を使おう…

 

【仕事について】

仕事については、転職を考えるわけではなかったので

イギリスの情報を集めても答えは出せるものではなく

自分のなかでの折り合いを付けるしかありませんでした。

私は実家の会社を継ぐつもりで5年前に夫と同じ会社を退職したものの、

その後まもなく転勤が続き、長男もまだまだ手がかかるので割りきって転勤先に帯同。

育児をしたり、ボランティア団体を立ち上げ、その運営をしていました。

が、親も高齢になった今、そろそろ復職をしないといけない。

だから私と子供は日本に残り、夫に単身赴任してもらうという策も

考えるべきなのかなぁと悩みました。

これについては、現在海外に単身赴任をしていている友人に相談

(旦那様が日本に残っている)。

彼女は「ビデオ電話などを使って毎日コミュニケーションをとるけど、

時差で生活リズムが合わなくなってしまう。

日本でやりたいことがあったとしても、家族との時間を大事にするために

帯同することを強くすすめるよ」とアドバイスされ、その言葉で迷いがとれました。

実際、夫はポスト公募に合格するわけですが、

1年間は東京に勤務ということになり、この期間だけ単身赴任をするということに。

けれど、息子が毎回夫が東京に戻る度、寂しいと泣く姿が決め手になり、

復職は帰国後にして、今回のロンドン赴任は

「自分の人生の最後の休暇」(なのでタイトルもLast vacation!)

と思ってついて行こう!と決意させられたのでした。

 

海外駐在中、駐在経験がある多くの友達にヒアリングをしたわけですが、

改めて友達が世界で奮闘している姿が伝わってきました。

私にとっては海外生活なんてハードルがむちゃくちゃ高いものだったけど、

自分もこの機会を否定的に捉えるんじゃなく、

何かにトライできる機会として捉えるべきではないか

と前向きな思考にも変わってきました。

行くからには、ただ、夫についていくだけ。

子供のサポートをするだけに留まらず

(それだけでもしんどいことは百も承知ですが…)、

自分自身も些細なことでもいいからトライしてみて

日本に持ち帰れるものをつくりたいな、と今では思っています。