Last Vacation~London life with kids~

コロナ禍の2021.4~2023.1まで一家でロンドンに住んでいました。現地校に通っていた6歳児と1歳児とのロンドン生活と欧州旅行の記録。帰国後noteも始めました。https://note.com/yukolife_2015

考・夫の在宅勤務

先週まで在宅勤務だった夫は、今週から週2日以上の出社が必須になった。

 

会社まで片道1時間弱かかるので夫は在宅勤務をメインにしている。今日は妻の目線で夫の在宅勤務について書いてみたいと思う。

 

正直、はじめはできれば出社してほしいとは思っていた。というのも子供が夫の部屋にちょこちょこ入る&子供の声で気が散るようなので、仕事の邪魔にならないようにとほぼ毎日外出をしていた(なので去年までinstagramの更新回数が頻回だった 笑)。

 

周りのママ友の意見も

・旦那さんのゴハンを作るのが面倒

・旦那さんに自分の外出を事細かく把握されてしまう

などの理由で長期の旦那さんの在宅勤務を嫌がる人はそれなりにいる。

 

が、2歳娘に手がかかる今、夫の在宅はなんともありがたい。イギリスは子供を一人にすることが法律で罰せられているので、毎日の息子の学校の送り迎えは必須。イヤイヤ期の娘を連れて、途中、抱っこしろだの、息子のスクーターを自分も乗りたいだの、毎日普通に歩いていても片道20分程度かかる道のりを、娘のイヤイヤに付き合いながら、体重十数キロの娘を抱っこして息子を送迎するのはもう大変。夫の在宅時、娘を家に置いて送迎に行けるのは本当に助かっている。

 

あわせて、在宅勤務になってから、家事分担の割合が大きく変わったのは事実。身内が遠く離れているから、本当にピンチの時には友達にヘルプを出して頼ることになるんだと思う。けれど日々の些細なことまではさすがに友達に頼りにくい。家事代行、ベビーシッターもなかなかの料金で、頼まなければ生活が回らないような状況ならまだしも、さすがに今の状況で日常使いはしにくい。

 

そういえば以前ご夫婦共に多忙な弁護士で二児の子供を育てるイギリス人の友人は、旦那さんが週1、在宅勤務をしてくれるので、それだけでも助かっていると話していた。

 

2/7付の日経新聞の朝刊に家事の男女の不均衡がコロナ禍で世界的に大きくなったという特集が組まれていた。国連の20年11月のレポートによると計38か国・地域の調査で「家事などに費やす時間が増えた」との回答は女性が60%と男性の54%に比べ多かったとのこと。日本でも21年秋の内閣府の調査で家事・育児の時間が増えた割合は女性が44%で男性の38%を上回ったらしい。

 

しかし、東京大学の山口慎太郎教授らの研究によると、在宅勤務が週1回増えると男性の家事・育児にかける時間が6.2%、家族と過ごす時間が5.6%増えたというデータもあるとのこと。まさに我が家はそれ。何故、在宅勤務で我が家の家事・育児分担が進んだのかを考えると、もともと夫は一人暮らし生活が長かったこともあり、家事スキルが無いわけではないというのは前提にはある。

しかし、子供が泣いたり、兄弟げんかをしている声が聞こえたり、私が手を取られて、家事が進まないと、夫がやらざるをえないという状況もあるのだと思う。別部屋とはいえ、その現場に夫が居合わせていることが大きいのかもしれない。それでも世のご主人のなかには自分は仕事に集中したいから、そんな状況なら家を出るとか、なかには家事をするどころか妻側に文句を言うご家庭もあるのかもしれない。ちなみに夫に言わせれば、家事は仕事と違い淡々と進めれば成果が得られるので、苦にならないのだと言う。それと我が家は私があまりに子供に手を取られて家事が進まないと爆発して手の付けようがない程、荒れるので、家事をやってくれるのはそこに対する夫なりの予防線なのかもしれない…(苦笑)言い換えれば、家事・育児分担が妻側に偏っている場合、妻のストレス、困っていることなどをきっちり伝えることが大切ということなのかのかもしれない(決して私は爆発前に伝えているわけではなく、ブチギレることで初めて夫に伝えているので改善・反省の余地あり)

 

確かに夫の仕事の邪魔をしている子供たちの様子を見ていると、「あー自分が家を出ていかないと行けないのかなぁ」とプレッシャーは感じる。けれど、帰国後は、長らくの休職期間を経て本格的に仕事を再開させることを考えたら、この在宅勤務で我が家の家事・育児の分担が進んだことは大きな成果ではないのだろうか。

 

女性の社会進出促進と言われ出して久しいが、それには女性だけでなく男性も在宅勤務も選べる体制にしていくことが必要だと私は思う。また女性活躍以外の視点においても核家族化しているなかで、勤務体系にフレキシビリティーがあることで育児、介護、病気の看病etc ライフステージで様々な変化が起きた時に対応しやすいと感じる。

 

さて、皆さんのご家庭はいかがでしょうか?