Last Vacation~London life with kids~

コロナ禍の2021.4~2023.1まで一家でロンドンに住んでいました。現地校に通っていた6歳児と1歳児とのロンドン生活と欧州旅行の記録。帰国後noteも始めました。https://note.com/yukolife_2015

『言葉と教育』 バイリンガル教育におすすめの本

中島和子さんの『言葉と教育』を読みました。

 

こちらに来て驚いたのは、多国籍国家で国際結婚が多いからバイリンガルどころか3カ国語、4カ国語を使うご家庭と普通に遭遇します。

 

そうじゃなくとも駐在期間が長いお家だと兄弟間の会話が英語だというお友達もいます。

 

ただ我が家は駐在期間も短いし、日本人×日本人の家庭環境なので、いくら現地校に通わせて子供の力はスポンジだと言ってもバイリンガルレベルに駐在期間中、到達させるには環境面で厳しいのかなぁという印象。

そこに躍起になるより、むしろ帰国後も英語や他の言語を習得したいと本人が思える動機を駐在期間中につけることができたらいいな、と思っています。

 

ただバイリンガルレベルまで求めないとはいえ、毎日1-1時間半、息子と現地校の宿題などにあてる時間をつくっていて、息子の学力そのものと、英語力とそれぞれあげられないものかと試行錯誤していました。

 

そんな中、この本を日本語・英語・スペイン語・フランス語で子育てをしているママ友に借り、読んでみることにしました。

 

 

感想

良書。著者はトロント大学の教授でデータも活用されていて納得感がもてました。

 

要は母国語が中途半端では、第二言語は育たないということが書かれています。バイリンガルの基礎をつくるには、まずは母国語を育てて、しかるべき年齢に英語の環境に身を置くことがベストだと書かれていました。

 

あまりにも低年齢で、母国語が確立していない時に、母国語以外のナーサリーなどに長時間預けてしまうと、すべての言語が中途半端になってしまうリスクがあるとのこと。

そして、一定の年齢を越えると、現地校に放り込んだとしても、ある程度その国の言葉が使えないとコミュニケーションがとれず苦労する&英語習得のうえでのタイムパフォーマンスはいいけど、より柔軟にその国の文化を習得するには既に価値観がつくりあげられてしまっているというようなことが書かれていました。

 

ただそれぞれの年齢で、メリット、デメリットはあるので、それを理解した上で異文化に身を置くことはよいことだということも書かれていました。

 

家で息子の勉強を見ていて、英語の力を伸ばすには、まずは日本語で基礎力をつけることが早いと思っていたので、自分の感覚と合致。

 

英語は机上での勉強よりも、英語を使う環境に放り込んでこそ身につくことも納得。現に外交的な性格の子供の方が習得が早いというデータもあるようです。

 

この本を読んで、息子の自宅でのフォローの方向性の指針が固まっただけでなく、2歳の娘を英語の習得のためにナーサリーに預けようかどうか迷っていたので、英語習得だけが目的ならもう少し考え直したほうがよいなと思うきっかけになりました。根本的なところでは急がば回れなのかもしれません。

色んな人種、国をルーツに持つ子供たちと幼い時に楽しく遊んだ経験があれば、子供の価値観にもいい影響が与えられるかなとも考えたけど、それならplaygroupや playgroundでも同様の経験はできそうですし、ナーサリーは入れるとしてももう少し先なのかな。

 

お子さんの英語学習に興味がある方であれば、おすすめできる本です。

 

あらすじなどはこちら。

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