Last Vacation~London life with kids~

コロナ禍の2021.4~2023.1まで一家でロンドンに住んでいました。現地校に通っていた6歳児と1歳児とのロンドン生活と欧州旅行の記録。帰国後noteも始めました。https://note.com/yukolife_2015

イタリア旅行記

随分前の話にはなりますが、春休みにイタリアに行ってきました。3泊ナポリ+1泊ローマの4泊5日。ナポリでは、火山の噴火で消えた街、ポンペイ世界遺産アマルフィに足を延ばしました。

※ハプニング続きのアマルフィ旅行記はこちらにも書いています!

イタリア旅行記。ハプニングこそ旅の醍醐味編。 - Last Vacation~London life with kids~ (hatenablog.com)

 

■遺跡から文明と人間の本質を学ぶ

今回の旅のメインは遺跡巡り。ローマ&ポンペイが旅のメインと言っても過言ではありません。ローマはコロッセオやフォロロマーノなど当時の遺跡が沢山街中に残っていますが、ポンペイの遺跡の保存状態もかなりよく、当時のローマ人の暮らしを想像できました。

 

ポンペイの雨水の排水技術なんかを見ていると2000年以上前なのに、当時の技術の高さに感心ポンペイで大雨と雹に見舞われました…!)。また町の概念があって、ちゃんと政治や経済の仕組みがあったということも。さらには民主主義のベースがあったという文明にも驚かされます。

また、ポンペイ遺跡では売春宿があったのですが、ナポリに戻ると売春婦の人たちが客引きをしており、「あぁ、人間って変わらないんだなぁ」と感じさせられる場面もありました。

 

今回の旅のおともは、テルマエロマエの作者ヤマザキマリさんの『仕事にしばられない生き方』というエッセイだったのですが、そこには現代社会の混乱について、古代ローマ時代でも同じようなことが起こっていたと書かれていました。

「賢者は歴史から学び,愚者は経験からしか学ばない」というビスマルクの有名な言葉がありますが、改めてこの言葉が頭によぎったのでした。

 

■旅で育む子供の好奇心

余談ですが、以前訪れたハドリアヌスの長城(イギリス)で息子がローマ帝国に関心を持つようになり、それが決め手となり今回のイタリア旅行を決めました。あ、高尚な理由ではなく、単に子供が興味ないと街歩きはなかなかしんどいからといった理由です(笑)。けれど、子供の好奇心って、実際に足を運ぶことでアンテナが立つし、一度アンテナが立つといろんな方面に関心の幅が広がっていくなぁということは感じます。

もともと日本の戦国時代の武将にも興味があったのですが、今はローマ時代の戦争の戦い方を学校の図書館から本を借りて勉強しています。大人目線で楽しむ旅は、子連れだとしんどいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、工夫をしてみると、そこから子供の好奇心を育めるのかもしれません。

 

■子供にやさしすぎるナポリの人たち

さて、話題は変わって、ナポリについて。ナポリに3泊したものの、結局、アマルフィポンペイを堪能し過ぎて、ほとんど観光ができませんでした!

ですが、本当にナポリの印象がよかったのです。というのも、出会った人たちにとても親切にしてもらったのです。

もともと「ナポリは治安が悪い」「街が汚い」といろんな人から聞いていて、宿泊することすら躊躇してました。確かにローマ、ミラノ、フィレンツェなど他の街と比べると雰囲気は全く違うし、街はお世辞にもきれいとは言えない。けれど、ものすごくキッズフレンドリーだったのです。

 

例えばピッツァリアに入ったときのこと。ピザ窯が見えるガラス窓で息子が張り付いていると、「こっちにおいで」と強面のピザ職人のお兄さんが窯を見せてくれて、また別のピッツァリアに訪れるとそこの職人さんはずーっと子供たちを可愛がってくれて、気にかけてくれていました。サービスの一環で子供に声をかけるとかじゃなくって、「あ、この人本当に子供が好きなんだろうなぁ」と感じるような対応でした。

 

そしてまた別のお店では、大雨で肌寒かったのですがコロナ対策のためテラス席でしか営業されておらず、座席に案内してもらった際、暖房の近くの座席に座って料理を待っていたお客さんに「babyがいるから席を変わってくれないか?」と私たちのために席をあけるようお願いしてくれたのです。私たちに対しても、「あなたたちのために特別な対応しましたよー!どや!」という、いかにもな対応ではなく、ごく自然なふるまいとしてやってくれたのです。

 

公平性重視の日本だと、きっと多くの店員さんは、苦情を恐れて他のお客さんにお願いしてまで、このような対応とってくれないと思うのです。しかも私たちのために別の席に移動してくれたお客さんも嫌な顔一つせず笑顔で変わってくれました。

日本在住の20代の友人が「子供は大好きだけど、子供に寛容でない日本で、子供を生んで育てる勇気が持てない」と話していたことを思い出しました。日本の少子化も女性のキャリアや所得の問題などいろんな理由がありますが、もう少し子供に対して温かい視線や行動があれば、子供を持つことに前向きな人たちも増えるのではないかと感じました。

 

■北部と異なる南部の雰囲気

また印象的だったのはポンペイアマルフィに行く途中で見た、イタリア南部の車窓。イタリア北部の華やかな印象とは全く異なる殺伐とした風景の箇所もあり、イタリアの経済格差についても関心がわきました。美しい景色、おいしい食べ物だけではその国を知ったことにはなりませんね。

 

 

イタリア各地の観光情報はInstagramに綴っています。よろしければご覧ください。

 

■ローマ編

 
 
 
 
 
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ポンペイ

 
 
 
 
 
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アマルフィ

 
 
 
 
 
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ナポリ

 
 
 
 
 
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■食べ物編

 
 
 
 
 
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