Last Vacation~London life with kids~

コロナ禍の2021.4~2023.1まで一家でロンドンに住んでいました。現地校に通っていた6歳児と1歳児とのロンドン生活と欧州旅行の記録。帰国後noteも始めました。https://note.com/yukolife_2015

イタリア旅行記。ハプニングこそ旅の醍醐味編。

春休み、イタリアに旅行してきました。

どこの街で何をしたかはInstagramにサクッと書いておりますが、ブログにはそこに書ききれなかった出来事を書こうと思います。

 

アマルフィで交通手段がらみで色々プチハプニングに見舞われました。そのハプニングによって得た教訓もあわせて書き残そうと思います。

 

ハプニング① 出すべきところでケチらない
アマルフィ海岸の町の移動は、私が知る限りフェリー、バス、タクシーがありますが、フェリーとバスはそれほど本数は多くありません。

費用はバス<フェリー<タクシーの順ですが、バスだと時間がかかるので、フェリー移動で計画を立てていました。

 

アマルフィ海岸の玄関口のサレルノに到着後、目にしたのは高波でまさかのフェリー全便欠航という事実!しかもちょうどバス停を去ろうとするバスは立ってるお客さんまで出ていて、しかもギュウギュウ!おまけに次のバスは1時間半後。

 

色々迷い、出費は嵩みましたが、結局、時間を買うべくタクシーでサレルノアマルフィを移動しました。

 

フェリーだと家族で25ユーロのところ、90ユーロかかりましたが、結果的に先に出たバスを抜かし、時間を買えたことに。観光に十分な時間をさけました。1時間半後のバスだと、1つの町しか訪問できなかったところ、行きたかった2つの町を計画通り周遊できたことも大きな成果。一生に一度しか来れないかもしれない場所で、「出すべきところでケチらない」て大切。

 

 

ハプニング② 旅先で感じた温かさ
とはいえ、フェリーやバスに比べて値がはるタクシー移動。
スケジュールに余裕ができたので、タクシー利用は1回のみであとはバス移動でした。ただ激混み。ポジターノ〜ソレント間も座席はもちろん満席で立つスペースもなく、積み残されました。タクシーもつかまらず、結局バス停で1時間待ち。次に来たバスも2席しか座席が空いていなくて、先頭ではなかった私たちは「1時間の移動距離を子供2人と立つのか…」と覚悟したところ、なんとバス会社の方が、我々より前に並んでいた人たちに「ベビーがいるからこの家族を優先して!」と言ってくれたのです。私たち以上に長い時間、並んでいたのに「もちろん!」と気持ちよく譲ってくれ、おかげでバスで1時間の道のりを夕方眠くて騒いでいた娘を寝かしつけながら座って乗車することができました。なんて子供に優しいんだと感動!

子連れだとハードかな、と思う旅先も、子連れだからふれられる人の温かさもある。

とはいえこれもバスに座れたからで、疲れて不機嫌な6歳児と眠くて大泣きの2歳児と、1時間、激混みのバスを立って移動となれば地獄ですが、それも覚悟の上、「行きたいところに行く」というのはやっぱりいい経験になるな、と思いました。

 

ハプニング③ いろんな表情を見ることが旅の面白さに繋がる
アマルフィ海岸の鉄道の玄関口は、西のソレントと東のサレルノという町。ナポリから鉄道でアクセスできます。ソレント〜ナポリを結ぶヴェスビオ周遊鉄道は「駅も車両も落書きが多く、汚くて、少し怖い」という内容のネット記事を見ていたので、トレニタリアで行けるサレルノ経由で往復しようと思っていました。けれど、結局、フェリーの欠航でサレルノ〜ソレントに抜けるルートに変更。

ソレントからヴェスビオ周遊鉄道に乗って帰ったですが、確かに車体も駅も落書きが多かったです。乗っている人も、本来つけないといけないFFP2マスクを外して、騒がしく喋っているし、車窓の風景も、今までの訪れた観光都市、ローマ、フィレンツェ、ミラノ等々の美しいイタリアの景色とは違って、どこか少し、殺風景。

けれど、特に脅されたり、スリにあったりといったことはありませんでした(注意深くしていたという点はありましたが…)。

日本ほど安全な国もそうそうないので、旅先では様々なリスク回避できることはするに越したことはないとは思うのですが、観光地の整備された景色を見て、観光客向けの鉄板店でおいしいお店を食べるだけだと、その国のことってほんの一部しかわからないんだと思います。ヴェスビオ周遊鉄道の雑多な雰囲気から、観光客向けのイタリアの顔とは異なる一つの表情を見ることができ、それがまた今回の旅行での新たな発見に繋がり、イタリアの経済もちょっと調べてみようかな、という気にもなりました。

 

夕日が海に沈む美しい風景も車窓から見れました。すべてのハプニングがこの美しい夕日を見るための布石だったのかと思う(思い込む…笑)ことですべて帳消し。

 

以上3点。アマルフィの風景の美しさもさることながら、ハプニングこそ旅の醍醐味だと感じた一日でもありました。やっぱり旅行っておもしろい。