叶わなかった約束と人を信じる気持ち
息子を学校に迎えに行くと、仲よしの友達に家に来いと誘われたから、17時に最寄駅で集合してその子の家に行くと言う。
「これって、子供同士で約束したけど、結局親の都合上無理になるパターンだよなぁ、たぶん来ないだろうなぁ」と思いつつも、招待状のような手紙も貰っていて、息子も息子で「行くんだ」言いはって、すごく楽しみにしているので、とりあえず急いで夕食の準備をして、息子も高速で宿題を終わらせて待ち合わせ場所に行くことに。
「10分たったら帰ろう」と息子と話していたけれど、案の定、いくら待てども友達は来ない。
それでも「きっと今頃ポップコーンを用意してるから遅いんだ」と友人との約束を信じて疑わない息子。
だけど連絡先もわからないから待ちぼうけ。
これで本当に来たらすごいよなぁ〜と思ったが
そんな「走れメロス」のような展開には…
ならず。
私は「やっぱりな」と内心思っていたものの、息子は彼を信じていた分、すっごく傷ついていた。
きっと友達も息子と遊びたかったけど、親に相談せぬまま話を進めてしまったんだろう。そら、6歳、7歳児だもの。当然だ。
連絡先がわかっていれば未然に大人同士で防げたのだろうし、無駄足を踏むことも息子が傷つくこともなかったはずだ。だけどある意味連絡先がわからなかったおかげで、人との約束を守ることがどんなに大切か身をもってわかったのだから息子にとってはよい経験だ。何でもかんでも子供が傷つくこと、悲しむことを大人がすべて避けであげることが良いわけではない。
息子には明日
"I was waiting for you"
と彼との約束を信じていたことだけ伝えとけと言っておいた。
それにしても子供の人を信じる気持ちってなんてまっすぐなんだろう。人を疑わないんだな。
それを裏切らないように、ちゃんと子供たちに対して真正面から向き合わないといけないし、これから先も子供と同じくらい強い気持ちで子供たちを信じてあげないといけないな、と感じた出来事だった。