Last Vacation~London life with kids~

コロナ禍の2021.4~2023.1まで一家でロンドンに住んでいました。現地校に通っていた6歳児と1歳児とのロンドン生活と欧州旅行の記録。帰国後noteも始めました。https://note.com/yukolife_2015

単身赴任生活の回し方〜地域コミュニティ〜

これまで単身赴任生活の回し方のコツとして、部屋選びと家事の2点について記してきた。

今日は3点目、地域コミュニティについてだ。

 

平時は難なく生活を回すことができても、

乳幼児との暮らし、ましてやコロナ禍も相まって間違いなく異常時は訪れる。

 

現に1歳の娘は、胃腸炎や乳児ならではの感染症月1で高熱を出している。

去年は息子がインフルエンザにもかかった。

またコロナで価値観の分断とまでたいそうなことはないけれど、今まで良好な関係を築いていたと思っていた人とでも価値観の違いが明るみに出て、じゃっかん気が滅入るときもあった。

 

子供が病気になった時に夫が居たら、一緒に乗り切れる。そして不安を分かち合える。

また何かで自分が気が滅入ったときも話を聞いてくれるかもしれない。

ただ、別々に暮らしていると、気は十分かけてくれるけれども、結局対処するのは自分1人なので、しんどいときもある。

 

そんな時、ありがたい存在が友人である。

とある週末、娘が吐いて、高熱が出たことがあった。

娘の看病と、汚物の処理と、息子の世話と進まない家事であたふたしていたとき、たまたまLINEのやりとりをしていた友人が、内科医の旦那様にLINE動画を繋げてくれた。

症状と娘の様子を見て、医者に行くべきか、また処置についてアドバイスをしていただき、本当に助かったことがあった。

 

また、じゃっかんコロナ鬱になりそうなときも、児童館で仲良くなったママ友グループのLINEで吐露したら、公園に誘い出してくれて「ここだと密にならないし、子供も遊んでくれるから」と話を聞いてくれた。

 

他にも、かかりつけの小児科の先生が、娘の原因がよくわからない発熱に対して、病院の連休後「気になったから」と電話で容体を確認してくれたり、他県の友人が、娘が発熱した週末、「子供2人の世話は大変だから」と車で迎えに行って息子の子守を申し出てくれたり、本当にこういう生活を送っていると、周囲の人たちの一歩踏み込んだ優しさが本当に嬉しかったりする。

 

心許せる友達はそんなに多いわけではないけれど、それでも各地転々と暮らしてきた中でできたその地域での繋がり、絆のおかげで何とか暮らせている。

 

子供の幼稚園だって、なんだかんだでママ同士の繋がりで大事な情報が入ってくることもよくわかった。

 

「ママ友の付き合いは面倒くさい」

という人もいる。

よくわかる。私も無理をしてまで気の合わない人とつるむのはしんどい。

 

 

けれども、「この人なら気を許せるかも」という人、コミュニティと表面的な会話だけに留まらず、ちょっと踏み込んでみる勇気。

 

やってみて、全部が全部好転することばかりじゃないし、人に対する思いやりや誠実さに欠ける人とは、やっぱり良い関係は築けないな、と残念に思うことはあるけれど、そんな紆余曲折をへながらも得られた人間関係は、その地域を離れていろんな土地を転々としていても自分の中で活き続ける財産になっている。

 

そして、人から優しさを分けてもらうと、自分もお節介でも誰かに優しくしたいと思える。

 

コロナ禍のロンドンでは、人と会う機会自体がなかなか持てないから、十分な人間関係を築くのは難しいんだろうと思う。

けれども、困難が多い状況だからこそ、人との繋がり、関係は重要だ。

そんな出会いの機会をとっていけたらと思う。